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2017/07
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2012.4.6.    ②
午後、仕事を早退した娘と共に病院へ行く。
病室に入ると夫Tは昼食中だった。
少し震える手にフォークを持ち少しずつ食べていたが
間もなくフォークを置き終了。

もう食べないの?
もう少し食べたら!?
と声を掛けても
「うん」と返事をしているのか
「ううん」と言っているのか・・

いろいろ話しかけてみるけれど
会話にならない。

3時頃だったか、MRI検査の後
病室に戻ってきた時の顔色が良くて
「何だか顔色がいいね。気分いいんじゃない!?」と話しかけると

「うん!」

同じ「うん」でも、さっきまでと違う。
ちゃんと会話になっていて受け答えしている。
少しだけど表情もある。

嬉しくなって看護師さんに報告すると
良かったですね。
でも山があったり谷があったりと繰り返しますよ・・・と・・

その通りでした。
夕飯頃には、最初の無表情の会話にならない状態に戻っていました。

私たちの名前も分かりませんでした。
家族であるのも分かっていない。というか
家族って何なのかも分かっていないのでしょう。


≪主治医の診断≫
病名:脳炎
現時点では菌なのか、ウィルスなのか、種類、原因が分からないので
撲滅するために考えられる薬を投与しています。

しかし、一度死んだ脳細胞が生き返る事はない・・・
菌などを死滅させるのに時間が掛かると
病状が進行してしまう・・と・・・

今の状態を維持できるか否かってこと!?
今の状態・・・・・充分ヒドイのに・・・
一人で留守番することも出来ない状態だもんな~
介護生活・・・・

どうなるんだろ


殆ど食べない夕食を見届けてから帰ることにする。
娘が枕もとに近づいて
「お父さん、じゃあ帰るね。」
私たちの名前を言えなかった夫Tに私は
「○○と○○は、これから帰るからね。」
と名前をアピールしてみた。

ドアを閉めるとき「じゃあね」というと
真っ直ぐ上を向いて
「ばいば~い」と手を振っていた。

いつもの夫Tとは違う軽い態度に
娘と私は深刻な心情なんだけど
軽くかわされたみたいで・・思わず微笑んだ


「マイナスな事ばかり考えて、落ち込んでも仕方がない。
ハッキリ結果が出るまでは、お医者さんに任せるしかないね。」
と娘に話しつつ、自分にも言い聞かせていました。


夜、親兄弟に連絡して
昨日から今日のことを説明し
皆に祈ってもらうことにしました。